米国QE3が実施されたらドル円はどうなる

現在の世界経済にはクレジットリスクが非常に台頭している。現在私は為替相場のレート変動を狙うFXをしているが、ユーロ安、ドル安、円買いで含み損を抱えている。しかし信じている。為替相場がそう遠くない将来、円安にむかうことを・・・

QE3は実施されず、リスク回避のドル買い

2011年第四半期(10-12月)から12年第三四半期(6-9月)にかけて、ドル円相場は底堅い展開を見せるだろう。今年4月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第2弾(QE2)の終了が示唆されてからドル指数(ユーロ、円など主要6通貨に対するドルの価値)は上昇し、この夏以降の欧州財政問題の深刻化を受けて9月以降は、さらにその上昇傾向が顕著となっている。

 

この要因は、量的緩和第3弾(QE3)が実施されなかったことで、それまで世界の商品市場や新興国に流れ込んでいた投資資金がドルに還流したためだ.また、欧州財政問題の深刻化などからリスク回避の動きが止まらず、決済通貨であるドルを確保する動きが世界中に広まったことも要因だ。

 

9月のFOMCではQE3は示唆されず、代わりに「ツイスト・オペレーション」の実施が決定された.米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシートの大きさは維持しながら、景気回復のために「住宅価格上昇」を狙い、長期金利の上昇を抑え込むためFRBが短期債を売却し(債券価格は下落、利回りは上昇)、長期債を購入する(債権価格は上昇、利回りは下落)オペレーションである。これによりドルの短期金利が上昇し長期金利が低下する傾向がみられた。

 

ドルの短期金利とドル・円相場の相関は、今後も高い状態が続くであろう。今後QE3が行われれば別のシナリオ(ドル指数下落)となるが、共和党は「(今年6月で終了した)QE2は世界中に商品価格や燃料価格の上昇を招き、かえって個人消費を低迷させ米国景気に悪影響を与えた」としていることからもQE3へのハードルはかなり高い。

 

一方、欧州の債務問題はギリシャのデフォルト(債務不履行)を市場はある程度織り込んでいる。市場の関心は他の周辺国(ポルトガル、イタリアなど)への連鎖となっており、ユーロの上昇は今後も見込めず「リスク回避のドル買い」が当面続く。リスク回避局面では「円」も同時に買われる傾向にあるが、今後は復興増税や電力料金値上げなどが実施されることで、産業の空洞化は避けられず、中長期では日本の貿易収支は黒字額を縮小するだろう。資本収支も海外での設備投資や成長性の高い新興国投資に回される。やはり円買い圧力は近い将来弱まると考えるのが妥当だろう。

 

1年後のドル円相場は1ドル=75〜85円とみたい。

 

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今後の株式、為替相場も膠着感の強い相場展開が続くことになろう。19日の米国株市場は米連邦準備制度理事会(FRB)で、景気見通しについて「不確か」との認識が示されたことをきっかけに下げに転じている。欧州株市場は欧州債務危機の解決策が合意されるとの楽観が広がり、上昇して引けているが、ギリシャで最大規模のデモなどもあって警戒感は強い。ムーディーズなどによる欧州銀の格下げが相次ぎ、EUに債務危機の早期解決を求める圧力が強まるなか、23日のEU首脳会議での具体策などを見極めるところである。FXのユーロ安、欧州株安は当面続きそうだ。